AI利用機能に関する規約
第1条(適用)
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本規約は、株式会社メドレー(以下「当社」といいます。)が提供する医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」の事業所向け業務支援サービスにおいて、AIを利用した機能に関して適用されます。本規約が適用される機能を利用する場合、本規約の全てに同意したものとみなされます。
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AI利用機能に関して、本規約以外に個別の契約、覚書、合意書等(以下「個別規定」といいます。)が存在する場合、個別規定は本規約の一部を構成するものとします。本規約の内容と、個別規定の内容が異なる場合は、個別規定において別途の定めがある場合を除き、個別規定が優先して適用されるものとします。
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本規約外におけるAI利用機能のガイドライン、マニュアル等(以下「ガイドライン等」といいます。)はAI利用機能の利用に関する準則として本規約の一部を構成するものとします。本規約の内容と、ガイドライン等の内容が異なる場合は、本規約が優先して適用されるものとします。
第2条(定義)
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「AI利用機能」とは、当社サービス上で当社が提供する、AIを利用した業務支援機能をいい、医療機関と患者との間の診察等のやり取りを録音する機能及び医療記録等の要約文章の生成機能を含むものとします。
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「利用者」とは、AI利用機能を利用する全ての個人事業主、個人経営者または法人その他の団体をいいます。
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「当社サービス」とは、「CLINICS」、「Dentis」、「Medixs」、「MALL」を含む、当社が提供する医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」の事業所向け業務支援サービスをいいます。
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「当社利用規約」とは、当社サービスを利用する際に利用者に適用される当該当社サービスの利用規約をいいます。
「登録医療従事者等」とは、登録医師等、登録歯科医師等、登録薬剤師等を総称していいます。
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「診療等」とは、登録医療従事者等が患者に対して行う、診療・問診等及び調剤薬局業務等その他一切の医療行為をいいます。
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「利用者データ」とは、利用者がAI利用機能により作成・保存したデータ及び患者がAI利用機能を経由して利用者に提供したデータをいいます。これには、AI利用機能を用いて録音した登録医療従事者等と患者の間のやり取りの書き起こし、AI利用機能で生成した要約、及び登録医療従事者等が手動で修正・入力した内容及びその他の生成情報等を含みますが、これらに限られません。
「生成情報」とは、AI利用機能を使用して生成された情報をいいます。
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「第三者サービス」とは、当社がAI利用機能を提供する際に使用する第三者が運営・提供するサービス(AIアプリケーションを含みます。)をいいます。なお、各AI利用機能で使用する第三者サービスの内容等について、当社は、本規約のほか、必要に応じて、当社のウェブサイトへの掲載、当社サービス上での表示その他の方法で説明するものとします。
本条に特段の定めのない用語等については、当社利用規約における定義に従うものとします。
第3条(本規約と当社サービスの利用規約との関係等)
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利用者は、本規約の全ての内容に同意することに加え、利用者が利用する当社サービスの当社利用規約に同意し、当該当社サービスを利用していることを条件として、AI利用機能を利用することができます。
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AI利用機能は当社サービスに含まれる機能の1つであり、本規約に定めのない事項については、特段の定めがない限り、当社利用規約がAI利用機能にも適用されます。
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本規約に定める内容と当社利用規約に定める内容に矛盾や衝突がある場合には、本規約が優先して適用されるものとします。
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AI利用機能は当社サービスにおいて提供される機能であり、当社サービスに係る利用契約が終了した場合は、AI利用機能の利用に係る契約も自動的に終了するものとします。
第4条(AI利用機能の内容等)
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当社は、当社サービスにおいて、AI利用機能として、以下の機能を提供します。当社は、利用者の承諾なく、AI利用機能またはその内容を追加・変更・削除することができるものとします。
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CLINICSにおけるAI利用機能:登録医師等が作成・保管する患者の医療記録等の作成補助のための、診療時の登録医師等と患者との間のやり取りの録音及び当該録音の書き起こし、及び要約文章の作成機能
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Medixs(旧称:Pharms及びMedixs)におけるAI利用機能:登録薬剤師等が作成・保管する患者の薬歴の作成補助のための、調剤薬局業務等における登録薬剤師等と患者との間のやり取りの録音及び当該録音の書き起こし、及び要約文章の作成機能
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MALLにおけるAI利用機能:登録医師等が患者に提供する医療文書等(他の医院宛の紹介状、経過要約、リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算及び地域包括医療病棟入院料に係る計画書を含みますがこれらに限られません。)の作成補助のための、電子カルテシステムに蓄積された医療記録等の患者の契約医療機関データの要約文章の作成機能
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AI利用機能では、当社が開発するAIアプリケーション及び第三者サービスを利用しています。これらのAIアプリケーションや第三者サービスは、「CLINICS」、「Dentis」、「Medixs」、「MALL」等の当社サービスごとに異なる場合があります。また、当社は、これらのAIアプリケーション及び第三者サービスを任意に変更することができます。
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AI利用機能は、クラウドサービスとして提供されるものであり、その性質上アップデート、改修、変更が継続的に実施されるものであることを利用者は予め了承するものとします。
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当社は、利用者データの情報セキュリティを確保するために、AI利用機能に関するインフラストラクチャ、ネットワーク、アプリケーション及びデータ等を対象とした情報セキュリティ対策を行うこととします。
第5条(利用者の義務等)
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利用者は、登録医療従事者等によるAI利用機能の利用について適切に監督するものとし、登録医療従事者等に本規約を遵守させるものとします。利用者は、登録医療従事者等によるAI利用機能の利用に伴う権利義務の一切についてその責任を負うものとし、登録医療従事者等による本規約の違反は利用者による本規約の違反とみなします。
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利用者は、本規約上の利用者の権利について、第三者に利用させ、譲渡、貸与、質権の設定、その他の担保に供すること、相続させること等はできないものとします。
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利用者は、AI利用機能で利用可能なID、パスワード及び秘密鍵が第三者に知られないように管理する責任を負うものとします。ID、パスワードまたは秘密鍵が利用者の故意または過失により第三者に知られることによって利用者に損害が生じた場合、その損害につき、当社は一切の責任を負わないものとします。
第6条(利用者データの作成・利用に関する責任)
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AI利用機能における、利用者データの作成及び利用は、利用者の責任において行われるものであり、当社はその内容等についていかなる保証も行わず、また、それに起因する損害についていかなる責任も負わないものとします。
第7条(知的財産権等)
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AI利用機能に関する全てのプログラム、ソフトウェア等に係る一切の知的財産権は、当社またはAI利用機能の提供に必要なサービスを提供する第三者に帰属します。AI利用機能の提供は、AI利用機能に関する当社または当該第三者による知的財産権の譲渡または使用許諾とは解釈されないものとします。
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生成情報に係る知的財産権等は、既に第三者により取得されている特許権、実用新案権、商標権、意匠権、著作権その他の知的財産権等を侵害しない限り、AI利用機能を利用する利用者に帰属します。
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利用者は、次条に基づき当社がAI利用機能を改善・改良するために生成情報を解析・分析するのに必要な範囲で生成情報を利用する一切の権利を許諾するものとします。
第8条(当社による利用者データの利用等について)
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当社は、利用者や登録医療従事者等の個人を特定する情報、及び患者に関する個人情報を除き、利用者が登録した情報やAI利用機能の利用状況に関する統計情報・属性情報について二次利用することができるものとします。
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当社は、利用者データのうち、要配慮個人情報に該当する情報については、AI利用機能の提供または利用者向けのサポート提供以外の目的で当該情報を参照しないものとし、またこれらを、匿名化もしくは統計情報化を行わずにまたは次項によらずに、利用しないものとします。
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利用者は、利用者における医療事務等の効率化のため、当社に対して、利用者データ(個人情報を含みます。)からの統計情報その他特定の個人との対応関係が排斥された情報成果物(以下「統計情報等」といいます。)の作成・分析(AI利用機能のAIアプリケーションの機械学習への利用を含みます。)を委託し、当社は、この委託に基づき統計情報等を作成するものとします。利用者は、当社に対して、作成された統計情報等を提供するものとし、当社は、当該統計情報等を二次利用できるものとします。
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利用者によるAI利用機能の利用契約の終了後、当社は、第1項及び前項に規定する利用ならびに次項ただし書に規定する患者のための利用を除いて、利用者データを利用できないものとし、また、利用者は、AI利用機能を用いて利用者データの参照・閲覧・操作・取得ができないものとします。
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当社は、利用者との本契約終了後は、第1項に規定する情報を除く利用者データを消去するものとします。ただし、利用者データのうち、当社が患者の同意に基づき取得した患者情報については、当該患者のために継続利用するものとします。
第9条(患者からの同意取得)
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利用者は、AI利用機能の利用に際し、個人情報保護法その他の関連する法律、政令、規則及び国が定めるガイドライン等(以下「個人情報保護法等」といいます。)により患者からの同意取得その他の措置が要求される場合、患者に対して、登録医療従事者等による診療等においてAI利用機能を利用する旨を説明の上、当該患者から、個人情報保護法等で要求される同意取得その他の措置を実施した場合のみ、AI利用機能を利用することができるものとします。
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前項に基づく個人情報保護法等で要求される同意取得その他の措置の実施に関して、当社は、利用者に対して、具体的な実施方法の提案、個人情報保護法等の改正等に関する情報提供その他の支援に努めるものとします。
第10条(第三者サービス)
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利用者は、AI利用機能を利用するにあたり、AI利用機能を提供するために必要な第三者サービスの利用に適用される利用規約その他の条件の遵守を求められる場合があります。この場合、利用者は当該第三者サービスの利用規約その他条件に同意の上、AI利用機能を利用するものとします。
第11条(禁止事項)
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利用者は、AI利用機能に関して、当社利用規約に定めるもののほか、以下の行為を行わず、また登録医療従事者等に以下の行為を行わせないものとします。
AI利用機能を医療記録等の作成を補助する目的以外で利用する行為
AI利用機能を疾病の診断、治療もしくは予防のために利用する行為
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第三者の知的財産権、名誉、信用、プライバシーその他の権利もしくは利益を侵害する態様でAI利用機能を利用する行為またはそのおそれのある行為
本規約に従った患者の同意を得ずにAI利用機能を利用する行為
第三者サービスの利用に適用される利用規約その他の条件に違反する行為
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AI利用機能並びにAI利用機能に関連して使用されているAIモデル及びアルゴリズムを含む全てのソフトウェアまたはプログラム等についてリバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブルその他改変等を行う行為
その他、当社がAI利用機能の提供目的に照らし不適切であると判断する行為
第12条(免責)
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AI利用機能は、診療等に係る記録の作成に関し補助的な機能を提供するものであり、患者に対する診療等の医療行為や技術的・専門的な助言を提供するものではありません。患者に対して診療等を行うのは利用者であり、その正確性・妥当性等については利用者の責任により判断するものとし、当社はこれらの行為についていかなる責任も負わないものとします。
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AI利用機能は、現時点において実験的な機能を含んでおり、その性能や効果に関して利用者から意見等を受けて、随時、機能の改善や新たな機能の開発等を図ることを予定しております。そのため、当社は、生成情報の内容の正確性、完全性、有用性、適法性、特定目的への合致及び最新性を保証しません。生成情報に関する誤りその他の理由により、利用者または第三者に損害が生じたとしても、当社は一切責任を負わないものとします。
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AI利用機能に関連して生じた問い合わせ、苦情、請求、紛争等については、患者と利用者との間で解決するものとし、利用者は当該苦情等に対応できる体制を整えるものとします。当社は、これらの紛争等については一切責任を負うことなく、またその解決に関与する義務を負わないものとします。
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AI利用機能は、第三者サービスを活用することにより提供されているサービスであり、利用者は、当該第三者サービスに内在する不具合や仕様等については、AI利用機能上にも内在することになることを予め承諾するものとします。当該第三者サービスに内在する不具合や仕様等により利用者または第三者に損害が生じたとしても、当社は一切責任を負わないものとします。
第13条(AI利用機能の終了・停止について)
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当社は、以下のいずれかに該当する事由により利用者への事前の通知及び承諾を要することなく、AI利用機能を停止または終了することができます。
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AI利用機能(第三者サービスを含みます。以下、本条において同じです。)運営のためのシステムの保守、更新等を定期的または臨時に行う場合
ウィルス被害、火災、停電、天災地変などの不可抗力により、AI利用機能の提供が困難な場合
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第三者の故意または過失による行為によって発生したAI利用機能の不具合について対策を講じる必要がある場合
法令等の改正、成立によりAI利用機能の提供が困難となった場合
その他、当社がAI利用機能の提供の停止・終了が必要と判断した場合
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当社は、利用者が当社の電気通信設備に過大な負荷を生じさせ、他の利用者の利用に支障を生じた場合は、当該利用者のAI利用機能の利用を制限または停止することがあります。
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第1項第4号または第5号の事由により当社がAI利用機能を停止または終了する場合における利用者データの保存及び利用に関しては、第8条第4項及び第5項を準用するものとします。
第14条(規約の変更)
当社は、本規約の全部または一部を利用者の承諾を得ることなく、任意に改定できるものとします。
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本規約を改定する場合、ウェブサイト上もしくは電子メール等の手段で規約の改定を告知した後1か月を経た時点で、利用者は改定を承諾したものとみなします。ただし、軽微な改定の場合や法律、政令、規則及び公的機関が定めるガイドライン等の改正等を理由とする改定の場合はこの限りでなく、改定を告知した時点で、利用者は改定を承諾したものとみなしてその効力が発生するものとします。
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本規約が改定された場合であっても、本規約に基づいて現に発生している権利義務は新規約による影響を受けないものとします。
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第2項にかかわらず、当社は、本規約について利用者に重大な影響を及ぼす改定をする場合その他当社で必要と判断する場合、電子メール等の手段で利用者に同意を求めることがあります。この場合、利用者が別途当社が定める期間内に異議を述べないときは、利用者は改定を承諾したものとみなします。利用者が改定に同意しない場合、利用者はAI利用機能を利用する権利を失うものとします。
株式会社メドレー
代表取締役社長 瀧口 浩平
制定:2025年8月15日